「最期の時をどのように過ごしたいですか」という質問に、真剣に話し合いをもった人は少ないのではないでしょうか。
日本人は、「死」について表立って話題にすることを避ける風潮があり、いざ、その時が来たとき、家族間で揉めることもしばしばあるようです。
そういった状況でも、やはり病院より自宅での最期を考える人が増えてきており、在宅看護や在宅医療は大きな需要があると言えます。
高齢化が進む日本において、医療分野を円滑に運営していくためにも、在宅で治療を続ける環境を整えていくことが必要です。
在宅医療で必要となってくるのが、訪問医療を行う「在宅医」や「訪問看護師」の存在です。
しかし、地方となると、医師や看護師の存在自体が少なく、慢性的な人手不足に悩まされているのが現実です。
特に、緩和治療を行う病院の医師も限られており、がんなどの病気になると、緩和ケアを受けながら自宅で過ごすことが困難となっています。
しかし、地方こそ、高齢化が進み、医療の必要が高まっている地域であるため、緩和医療に力を入れるべき場所と言えます。
それらを解決するためにも、派遣医師の育成や通信機器を使った診察など、あらゆる分野を強化していくことが必要です。